【頭痛・めまい】栄養からのアプローチ③ 三大栄養素「脂質」を味方にする

みなさん、こんにちは!
群馬県 前橋市で、めまい・頭痛を専門に扱っている、あやいろ整骨院です。

めまい・頭痛に対して、栄養からのアプローチとして、前回、前々回で

  1. 引き算から始めよう♪ ~「何を食べるか」よりも「何を食べないか」~
  2. お財布にも銀行にも十分入っていますか? ~女性必見!鉄を制するものは、健康を制す~

のコラムを書かせていただきました。

最終回の今回は、「脂質」と「全3回のまとめ」についてお話しします。

「油は太る」は時代遅れ!~三大栄養素「脂質」を味方にする~

突然ですが、あなたはいまだに「油は太る」なんて時代遅れなことを思っていませんか?

もはや、常識は「油は痩せるためにも、健康の為にも必要」です。
ただし、そのためには、油の正しい使い方を覚えることが必要です。

人は、脂質(油)なしで生きていくことは出来ません。
脂質を味方にして、より健康的な生活を送りませんか?

【脂質についての目次】

  1. 脂質とは?
  2. 自律神経症状(頭痛・めまい)と脂質の関係
  3. 脂質を味方にする方法
    3-1. オメガ6を控える
    3-2. オメガ3を摂る
  4. 脂質についてのまとめ

1. 脂質とは?

まずは、脂質の基礎知識を確認しましょう。

脂質とは、炭水化物・タンパク質と並ぶ三大栄養素の1つで、実は、人間の体の中で水分の次に多くを占めています。
ホルモンなど重要な物質の原材料となるので、脂質の質が体全体の健康状態をコントロールしていると言っても過言ではありません。

2. 自律神経症状(頭痛・めまい)と脂質の関係

なぜ、頭痛 や めまい などの自律神経症状に「脂質」が重要なのでしょうか?

頭痛やめまいが関係しているのは自律神経ですが、その自律神経をコントロールしているのは「脳」です。

では、その「脳」をどこがコントロールしているかというと、第二の脳とも呼ばれる「腸」なのです!
そして、腸をいい状態に保つための必須条件の1つが、脂質のコントロールです。

つまり、脂質→腸に影響→自律神経に影響→頭痛・めまいなどの症状へと繋がるわけです。

脂質がいかに大切か、理解できましたでしょうか?

3. 脂質を味方にする方法

「脂質」を味方にするポイントは2つだけです。

  1. オメガ6を控える
  2. オメガ3を摂る

それぞれの脂質について、順に説明をしていきますね。

1. オメガ6を控える

脂質についても、第1回目のコラムで書いた「引き算から始める」という原則は変わりません。

そもそも、最近よく聞く「オメガ3・6・9」って何なのかというと、脂質の種類です。

ざっくり言うと…

  • 【オメガ3】摂った方がいい脂質
  • 【オメガ6】控えた方がいい脂質
  • 【オメガ9】摂ってもいい脂質

それぞれ、下記のような食品や油などに含まれます。

  • 【オメガ3】青魚、クルミ、アマニ油、シソ油、エゴマ油
  • 【オメガ6】サラダ油、なたね油、キャノーラ油、ひまわり油、大豆油、ごま油
  • 【オメガ9】アボカド、オリーブオイル、米油

オメガ3とオメガ6の理想的なバランスは、諸説ありまして「1:1~4」などと言われています。
しかし、現実的には、1:20などと言われるくらい、ほとんどの方は、オメガ6が圧倒的に過剰になっています。

オメガ6が過剰だと、腸内環境が悪くなり、体内の至るところで炎症が起こり、老化にも繋がり、アトピーや鼻炎などのアレルギー症状も悪化します。
また、心疾患や糖尿病、体重の増加などにもつながると言われています。

さらに、すでに触れましたが、その腸内環境の影響は、脳から自律神経にも及び、めまいや頭痛などの症状にもかかわってきます。

自律神経症状対策にはもちろん、アレルギー対策やアンチエイジング対策、ダイエット対策にも、まずは、このオメガ6を避けることが重要です。

オメガ6は酸化に弱く、上記のオメガ6で挙げた油は、製造過程で加熱されるため、店頭に並んでいる時点で、その多くは酸化していますので、上に挙げた油の使用は可能な限り控えて下さい。

また、オメガ6は安いため、加工食品や外食で使われていることが多いです。
あまり自炊をしないという方は、特に要注意です。

2. オメガ3を摂る

2つめのポイント、摂るべき脂質であるオメガ3について。

オメガ6とは反対で、このオメガ3は、積極的に摂っていきたい脂質で、脳の活性化や抗炎症、脂肪を燃やしやすくするといった効果も期待できます。

マグロ、ブリ、サバ、サンマといった青魚やクルミなどに豊富に含まれ、最近、スーパーでもよく見かけるようになった、アマニ油やシソ油、エゴマ油などにも、このオメガ3が含まれます。

このオメガ3は、サプリメントでも、DHAやEPAなどという商品で見かけますが、熱に弱く、酸化しやすいため、店に並んでいる時点で酸化してしまっているものも多くあります。
そのため、出来るだけ青魚などの食品から摂ってください。

また、アマニ油やシソ油、エゴマ油など、オメガ3を含む油は、ドレッシングなど、加熱せずに使うのがマスト。
間違っても、焼き料理や炒め料理には使わないでください!

もし、加熱料理に油を使いたい場合は、酸化に強く、日本人の体に合った、米油がベターです。
シリコンの入っていない、良質なものを選んでくださいね。
もちろん、こちらは加熱しない料理に使っても大丈夫です。

余談ですが、「油は腐らない」と思って長期間に渡って使用したり、あるいは古い油を使いまわしたりしている方がいらっしゃったりしますが、これはオススメ出来ません。
油は、たしかに腐りませんが、確実に酸化はします。
お家でも暗く、涼しいところに保管し、2週間から1ヶ月くらいで使い切ってください。

4. 脂質についてのまとめ

【「油は太る」は時代遅れ!】とタイトルに書きましたが、脂質(油)には、健康的で痩せる油と不健康な太る油があるから、油全てを敵視するのではなく、有効活用すべきですよ!というお話でした。

脂質を味方につけるためのポイントを2つ紹介しましたが、注意してほしいのが、「オメガ6を出来るだけ取り除くこと」が先決です。
というのも、どんなにオメガ3を摂っても、オメガ6が過剰だと、焼け石に水にしかならないからです。
普段から、オメガ6を除いた上で、オメガ3を含む食品を摂ることを意識してみてください。

脂質に対する意識を変えることで、「めまい」や「頭痛」などの自律神経症状はもちろん、肌や髪、体形などの見た目にも大きく影響を及ぼします。

まずは、自分が今、どんな油を、どんな風に使っているかをチェックしてみるところから始めてみましょう!
そして、少しずつ脂質に対する意識を上げていってみてください。

【頭痛・めまい】栄養からのアプローチまとめ

3項目に分けて紹介してきました「【頭痛・めまい】栄養からのアプローチ」でしたが、いかがでしたでしょうか?

まとめると

  • 余計なものを摂らない
  • 良いものを摂る
  • 不足しているものを摂る

という当たり前のことしか書いていませんが、その当たり前なことも、誘惑の多い生活の中では、意識していないとなかなかできないものですよね。

ご存知のように食生活は「これさえ食べればOK」というものありません。

質のいいお肉や卵、お魚、貝類、旬の野菜や果物など、バランスよい食事が、本質的な健康を得ることに繋がります。

今回の記事では、「頭痛」や「めまい」の症状がある方向けに書いていますが、ダイエット中の方や、今より健康になりたい方など、健康を求める全ての人に使える内容です。

つまり、
本質的な健康を得るために、症状の有無によって食生活を変える必要はない。
健康的な食生活をすれば、健康になる。
ということです。

…とはいえ、完璧な健康を求めすぎて、いきなり自分に厳しくし過ぎて、疲れてしまうのは本末転倒。

まずは「なりたい自分」をイメージした上で、「60点」を目指し、ゆる~く食生活改善を目指してみてください。

この記事をきっかけに、今一度、自分の食生活から健康を振り返る機会になれば幸いです。

あやいろ整骨院

〒371-0044群馬県前橋市荒牧町2丁目11-12-101